“ぼおじぼ”

“空田(くうでん)”の稲穂。
改めて、空田とは我々が育てている有機無農薬米の田んぼの事です。
今日はこの稲穂にまつわる話を…
10歳まで、親父やお袋と離れて預けられていた爺さん婆さんの家。
場所は栃木県氏家町(現さくら市)
この家のことは以前にも説明しているので説明は省くが、その氏家は“押上”なる地域。
そこには不思議な習わしが存在する。
今頃、田の刈り入れが終わり秋も深まる頃。
夜が更けると、農家ばかりの小さな集落の家々に子供たちが集まる。
それぞれ手には、刈り取った稲を棒状に結んだ束を持っている。
子供たちがグループを組むと、家々を周りながら玄関先で、その稲棒を地面に叩きつけながら歌う。
“♪ぼおじぼあたれ、ソバあたれ…”
しばらくすると家の者が玄関に現れ、子供たちにお菓子や小遣いを渡す。
子供たちは家から家へ一晩かけて渡り歩くのだ。
何かに似てませんか?
そう“ハロウィン”です!
超不思議。
しかし、この習わしは最近始まったわけではない。
江戸期からあるらしいのです。
子供たちはそりゃあ楽しみだよね。
俺も楽しみだった。
夜中に子供たちだけで廻るんだもの。
きっと今は出来ないし、やってないだろうな。
やってるとしても親同伴とか…
この時季、秋の干し草のような匂いが漂うと思い出す。
“ぼおじぼ”



