土塊の魂。

20081029191011
沖縄で旅を伴にした“マロ(我が店の常連)”から、爺ちゃんの墓標がある糸満の平和祈念公園にあるコンピューターより出力された墓標刻銘簿を頂いた。

平和祈念公園とは、沖縄戦で戦死した人々の名前が墓標に刻銘されている場所である。

3年前に俺は訪れている。

以前は県ごとに分離されていた墓標を、近年ひとつに祈念した。

※刻銘されていない例外もある(その理由は各々調べて欲しい)

沖縄で戦死した爺ちゃんの墓標を“マロ”たちが手を合わせに行ってくれたのだ。

ありがたい。

しかし、刻銘簿の写真をジックリ見てほしい。

“和気政勝”
爺ちゃんの名だ。

住所は栃木県。

あとは死亡年月日も死亡場所も記載されていない。

追記にて“各都道府県からは氏名のみのデータ提供のため…”

と記されてはいるが実際、爺さんが沖縄のどこでいつ死んだのか、判っていない。

これを見るたび、悔しさと無念さが滲んでくる。

爺ちゃんが死ぬとき見上げたのは蒼い空か?それとも星か?
あるいは、無惨にも撃たれ横たわり泥の大地か?

俺は知りたい!

どんな思いだった?

まだ赤ん坊だったろう親父が気懸かりだっただろう。

この一枚の紙切れに記されているのは名前だけだ…

もう、何かを俺に教えてくれる人もいない。

しかし、その血が脈打つ俺の鼓動をおさめる事は出来ない!

沖縄の土塊となった爺ちゃんよ。

あの世で親父と再会したか!?

俺は生きてるぜ。

魂となり…
プロフィール

和気優

Author:和気優
バイクに跨りギターを背負って、日本中の少年院
を“生きろ!生きろ!”と弾き叫ぶ!

未だに、ガキの頃を思い返すと悔しくて涙が出る
便所にひとりで行くのが恐くてネショベン垂れた
親戚は冷たかった
毎日夕方、バスの停留所でずっと待った
誰でもいい、誰かが俺を迎えに来てくれる事を
親父よ、お袋よ、なぜだ?
どこからか流れてくるステレオの音
泣きながらその音を聴いてると、優しい気持ちになれた
いつからか、俺は大人と言う、つまらん時代を迎えた
そして10年前、中学時代の仲間が犯した殺人事件
俺は手探りで旅に出る
歌いながら、同じ様な目をした少年の所へ
その切っ掛けが与えてくれた答えを見つけるまで
走り続けるしかない

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