決死の阿蘇豪雨。

20081122131826
いい天気だ。

阿蘇の外輪山?に囲まれるようにある熊本空港。

数年前の少年院バイクツアー時、大分から熊本へ抜ける阿蘇越えの道で遭難しかけたことがある。

途中から豪雨となりあえなく我がSR400“銀次郎”は撃沈。

阿蘇懐の溶岩と青草の荒野に取り残された。

銀次郎の隣にギターを背負った俺が雨に打たれてポツンと立っている。

まったく人気もなく車さえ通過しない。

いるのはこちらの動揺をよそに、呑気に草を頬張る“馬”だけ…

マジ、泣きがはいった。

チクショー!このままだと熊本の施設に間に合わん!

銀次郎を押しながら叫けぶ!

エンジンかけるためにキックを何度も試みた。

何十回とキックを入れ、やっとのことボンっと廻った。

雨でエアフィルターに水が入り酸欠状態になりながらも息を吹き返す銀次郎。

だが、100mも走るとまた止まってしまう。

止まったらまたエンジンが廻るまでキックする。

それを何十回も繰り返す。

ブーツの底が穴の開くほど蹴りまくり、峠を越えて遠くにコンビニの灯りが見えたときは、本気で手を合わせて合掌した。

あーコンビニありがてぇー!

熊本市街地に入ると雨も小降りになり、銀次郎も元気を回復した。

施設には遅れたものの、コンサートはキチンとやり遂げた。

ケツのびしょ濡れ具合を女子に笑われたが…

この遭難未遂以来、ツアー中の雨には慎重に対処するようになったのと、豪雨で立ちんぼ状態の時に出くわした“馬”があまりに呑気に草食っていたのが気に入らなかった為、死ぬほど“馬刺”を喰ってやった、と言うお話。

もちろん、夕べも主催者の計らいで“馬刺&ちゃんこ”をいただきモッコス。
プロフィール

和気優

Author:和気優
バイクに跨りギターを背負って、日本中の少年院
を“生きろ!生きろ!”と弾き叫ぶ!

未だに、ガキの頃を思い返すと悔しくて涙が出る
便所にひとりで行くのが恐くてネショベン垂れた
親戚は冷たかった
毎日夕方、バスの停留所でずっと待った
誰でもいい、誰かが俺を迎えに来てくれる事を
親父よ、お袋よ、なぜだ?
どこからか流れてくるステレオの音
泣きながらその音を聴いてると、優しい気持ちになれた
いつからか、俺は大人と言う、つまらん時代を迎えた
そして10年前、中学時代の仲間が犯した殺人事件
俺は手探りで旅に出る
歌いながら、同じ様な目をした少年の所へ
その切っ掛けが与えてくれた答えを見つけるまで
走り続けるしかない

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